強引な次期社長に独り占めされてます!
11:告白
*****
「え? 主任てどんな人か?」
私の質問に幸村さんと沢井さんが奇妙な表情をして、芳賀さんがご飯を喉に詰まらせる。
どうしたことか、芳賀さんに誘われるまま近所の喫茶店風のレストランにランチに来ていた。
芳賀さんいわく“女子会ランチ”らしいけど、先輩だらけで緊張する。
けど、幸村さんは単にお仕事に真面目な自称“お局様”で、沢井さんは、姿はフランス人形のように可愛らしいのに口調が……なんて言うか男らしい?
経理課って、実は変な人の集まりだと言うことを知ってしまった。
「主任かぁ。主任はやっぱり野田君に聞いた方がわかるんじゃない? 野田君て、確か主任が教育係だったし。私たちは違う先輩だったから」
幸村さんがランチのサラダをつつき、ちらっと沢井さんを見る。
「私を見るな。私だって同じようなものなのだから。それにしてもどうした、松浦さん」
芳賀さんが視線をそらし、私はタマゴサンドをかじってモグモグする。
どうしたって、色々あるんだけど。
「最近の主任は浮かれているような気がするが、それが不思議か?」
ポソリとした沢井さんの呟きに、芳賀さんはコーヒーにむせた。
……なんて言うか、芳賀さんは絶対に隠し事が出来ないタイプだよね。
とりあえず、聞いてしまったからには、当たり障り無さそうな話をしてみるかな。
「主任。この間、両手いっぱいにキャンディくれたんです」
「キャンディ?」
「ミルクキャンディを私に……」
言った瞬間に、幸村さんと沢井さんが大爆笑し始めた。
「え? 主任てどんな人か?」
私の質問に幸村さんと沢井さんが奇妙な表情をして、芳賀さんがご飯を喉に詰まらせる。
どうしたことか、芳賀さんに誘われるまま近所の喫茶店風のレストランにランチに来ていた。
芳賀さんいわく“女子会ランチ”らしいけど、先輩だらけで緊張する。
けど、幸村さんは単にお仕事に真面目な自称“お局様”で、沢井さんは、姿はフランス人形のように可愛らしいのに口調が……なんて言うか男らしい?
経理課って、実は変な人の集まりだと言うことを知ってしまった。
「主任かぁ。主任はやっぱり野田君に聞いた方がわかるんじゃない? 野田君て、確か主任が教育係だったし。私たちは違う先輩だったから」
幸村さんがランチのサラダをつつき、ちらっと沢井さんを見る。
「私を見るな。私だって同じようなものなのだから。それにしてもどうした、松浦さん」
芳賀さんが視線をそらし、私はタマゴサンドをかじってモグモグする。
どうしたって、色々あるんだけど。
「最近の主任は浮かれているような気がするが、それが不思議か?」
ポソリとした沢井さんの呟きに、芳賀さんはコーヒーにむせた。
……なんて言うか、芳賀さんは絶対に隠し事が出来ないタイプだよね。
とりあえず、聞いてしまったからには、当たり障り無さそうな話をしてみるかな。
「主任。この間、両手いっぱいにキャンディくれたんです」
「キャンディ?」
「ミルクキャンディを私に……」
言った瞬間に、幸村さんと沢井さんが大爆笑し始めた。