強引な次期社長に独り占めされてます!
「途中、買い物してもいいですか?」
「いいけど。近所の商店街でもいいか?」
「商店街って行ったことないんで楽しみかもしれません」
小さな頃から近所に大型スーパーがあちこちにあって、商店街なるものは見たことがない。
そもそも、出歩くことも少なかった私が『さぁ、商店街に行こう!』なんてなるはずもなく、結果としていつものスーパーで買い物をするという……。
「全然楽しみにしてるように聞こえないんだが。車の運転中はさすがに表情見るわけにもいかないし……」
ブツブツ聞こえて、運転中の横顔を見た。
思えば、主任の車に乗るのは何回目だろう。
数えてなんていないけど、けっこうな頻度で乗っているのに、よく主任の顔を見ていたようで見ていなかったんだなって思う。
……なんか、あれだよね。運転している男の人って、なんだかいつも以上にカッコいいんだね。
それは、やっぱり真剣に見えるからかな。それとも私の頭が現在花畑状態だからかな。
どっちも可能性はありだ。
「でも途中で買い物って、最初から計画してたわけじゃないんだ?」
ポツリと聞かれた言葉に、瞬きだけで現実に戻ってきた。
「いいけど。近所の商店街でもいいか?」
「商店街って行ったことないんで楽しみかもしれません」
小さな頃から近所に大型スーパーがあちこちにあって、商店街なるものは見たことがない。
そもそも、出歩くことも少なかった私が『さぁ、商店街に行こう!』なんてなるはずもなく、結果としていつものスーパーで買い物をするという……。
「全然楽しみにしてるように聞こえないんだが。車の運転中はさすがに表情見るわけにもいかないし……」
ブツブツ聞こえて、運転中の横顔を見た。
思えば、主任の車に乗るのは何回目だろう。
数えてなんていないけど、けっこうな頻度で乗っているのに、よく主任の顔を見ていたようで見ていなかったんだなって思う。
……なんか、あれだよね。運転している男の人って、なんだかいつも以上にカッコいいんだね。
それは、やっぱり真剣に見えるからかな。それとも私の頭が現在花畑状態だからかな。
どっちも可能性はありだ。
「でも途中で買い物って、最初から計画してたわけじゃないんだ?」
ポツリと聞かれた言葉に、瞬きだけで現実に戻ってきた。