強引な次期社長に独り占めされてます!
なんだか色々あるんだ。
考えながら歩いていると、今度は横から威勢のいい声がかかる。
「雄之。べっぴんさん連れてどうした!」
ふくふくとしたおじさんが、目を丸くして大きな魚を持っていた。
魚屋さんだ。たくさんのお魚が並べられている。
「彼女。今日は飯作ってもらうんだ」
主任が楽しそうに言うと、おじさんは驚きながらも私を見てにんまりと笑った。
「そりゃよかったな。じゃ、うちの魚はどうだい? 今なら鱈とか鰤が旬だよ」
鱈と鰤。言われた瞬間に“何が作れるのか”を考え込むと、主任がキョトンとして私を見下ろす。
「魚料理にするのか?」
「んんん……まだ決めてないんです~。一回りしてからでもいいですか?」
「いいけど」
そうして商店街を歩いていたら……。
「あれ。上原さんと松浦さん?」
聞き覚えのある声に振り返ると、コンビニの袋を持った高井さんがそこにいた。
思わず主任と視線を合わせたけど、何事も無かったように主任は微笑んで片手を上げる。
「今日は休みか?」
「休みっす……てか、松浦さん、やっぱり上原さん好きだったんだ?」
繋いだ手を見つけて高井さんはニヤリと笑うと、フランクに挨拶をしてからいなくなった。
それをふたりで見送る。
……高井さーん。そんな事をサラリと発言していなくならないでー!
考えながら歩いていると、今度は横から威勢のいい声がかかる。
「雄之。べっぴんさん連れてどうした!」
ふくふくとしたおじさんが、目を丸くして大きな魚を持っていた。
魚屋さんだ。たくさんのお魚が並べられている。
「彼女。今日は飯作ってもらうんだ」
主任が楽しそうに言うと、おじさんは驚きながらも私を見てにんまりと笑った。
「そりゃよかったな。じゃ、うちの魚はどうだい? 今なら鱈とか鰤が旬だよ」
鱈と鰤。言われた瞬間に“何が作れるのか”を考え込むと、主任がキョトンとして私を見下ろす。
「魚料理にするのか?」
「んんん……まだ決めてないんです~。一回りしてからでもいいですか?」
「いいけど」
そうして商店街を歩いていたら……。
「あれ。上原さんと松浦さん?」
聞き覚えのある声に振り返ると、コンビニの袋を持った高井さんがそこにいた。
思わず主任と視線を合わせたけど、何事も無かったように主任は微笑んで片手を上げる。
「今日は休みか?」
「休みっす……てか、松浦さん、やっぱり上原さん好きだったんだ?」
繋いだ手を見つけて高井さんはニヤリと笑うと、フランクに挨拶をしてからいなくなった。
それをふたりで見送る。
……高井さーん。そんな事をサラリと発言していなくならないでー!