強引な次期社長に独り占めされてます!
考えながら事務所に戻ると、興奮気味の芳賀さんが出迎えてくれた。
「松浦ちゃん。さっきの男は誰?」
掴みかからんばかりの彼女に、難しい顔をしながらデスクに戻る。
「男の人?」
「自動販売機の前で、男の人と話をしていたじゃない!」
「ああ。高井さんです」
たんこぶの原因の人です……とも言いにくいし、どうしようかな。
「松浦ちゃんの彼氏?」
興味津々の芳賀さんの言葉に、ペットボトルを開けかけて……手を止めた。
「どうして突然、高井さんが私の彼氏になるんですか」
「だってぇ。松浦ちゃんが男子とふたりのシチュエーションで、仲良く話している姿なんて思い浮かばないもの」
「……はあ」
それはそうかもしれない。でも、頭からそう思われてもなー。
「違いますよ。高井さんはお詫びにご飯誘われただけなんです」
「お詫び? あ。そうかそうか。彼が入院の原因なんだ」
曖昧に頷くと芳賀さんは納得して、それからニヤニヤと私の顔を覗き込む。
「ご飯行くの?」
「明日、お約束しました。一度ちゃんとお詫びしないと気がすまないって言われて」
「きゃあ。それって口実じゃないの? クリスマス前に女を食事に誘うなんて、松浦ちゃん狙われてる~?」
そんなことあるわけないじゃないですか。
だいたい、食事に誘うくらいで“狙う”とか“狙われている”という事になれば、同期と飲み会……に、参加した事はないけど、それも同じになるじゃない。
「松浦ちゃん。さっきの男は誰?」
掴みかからんばかりの彼女に、難しい顔をしながらデスクに戻る。
「男の人?」
「自動販売機の前で、男の人と話をしていたじゃない!」
「ああ。高井さんです」
たんこぶの原因の人です……とも言いにくいし、どうしようかな。
「松浦ちゃんの彼氏?」
興味津々の芳賀さんの言葉に、ペットボトルを開けかけて……手を止めた。
「どうして突然、高井さんが私の彼氏になるんですか」
「だってぇ。松浦ちゃんが男子とふたりのシチュエーションで、仲良く話している姿なんて思い浮かばないもの」
「……はあ」
それはそうかもしれない。でも、頭からそう思われてもなー。
「違いますよ。高井さんはお詫びにご飯誘われただけなんです」
「お詫び? あ。そうかそうか。彼が入院の原因なんだ」
曖昧に頷くと芳賀さんは納得して、それからニヤニヤと私の顔を覗き込む。
「ご飯行くの?」
「明日、お約束しました。一度ちゃんとお詫びしないと気がすまないって言われて」
「きゃあ。それって口実じゃないの? クリスマス前に女を食事に誘うなんて、松浦ちゃん狙われてる~?」
そんなことあるわけないじゃないですか。
だいたい、食事に誘うくらいで“狙う”とか“狙われている”という事になれば、同期と飲み会……に、参加した事はないけど、それも同じになるじゃない。