強引な次期社長に独り占めされてます!
それにしても、そうやってきた今までの事を考えてみれば、よく私は男の人と付き合えたよね。

大学時代に知り合った友達から紹介されて、何と無く始まった交際。

彼は明るい……というわけではなかったけど、話す感じは真面目な印象を受けた。

いい人だと思ったの。私と話していても嫌な顔もしなかったし、いつも笑顔で優しくて……。

彼とは何度も話すようになって、何度かデートに行くようにもなって、それから初めてキスをして、クリスマスに結ばれた。

別に乱暴にされた訳じゃないけど、終わった後にお腹をプニプニとつままれて、それを嫌だってお願いして……。

だけど……その後に、彼がサークルの人に笑いながら言っている言葉が、足元が急に無くなったのかと思うくらいにショックだった。

『松浦って、彼氏もいなくて可哀想な女って言うから、仕方なく付き合ってやってるんだ』

『本当に付き合うなら、あんな暗いブスじゃなくて、可愛い子の方がいい』

『気を使うのも疲れるよ』

そんな言葉を、いつもの優しい笑顔で言っているのを聞いてしまった。

彼は私と接する時、かなり気を使っていてくれたらしい……。

そうなんだろうな、と、どこか納得してしまった私がいて、それから彼を避けるようになって、そのうち彼は別の人と付き合い始めて……。

あの頃も、多少太っていた私だったけど、ご飯も美味しくなくて、みるみる痩せていって、大学でも誰とも話さないようになってさ。
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