3m先の君に恋愛奮闘中



考えていると真上から聞きなれた

少し低い声が聞こえる。



「なに落ち込んでんの?」



声の主は私の頭をペットボトルでポンと叩いた。



「痛…って龍!おはよー」


「はよ。なに、なんかあったん?」



龍は聞きながら近くの椅子を取ると、


私と実咲の近くに置いて、座った。



「いいところに〜。聞いてよ、未理ってばさ…」



「ちょっと!実咲!」



私の制止の声は見事にスルーして、


実咲はさっきまでの出来事を簡潔に話した。




「ぷっ…」





聞き終わると


耐えきれねえ!とでも言うように龍の笑い声が教室に響いた。



「ね?面白いでしょ?
もうあたし、呆れちゃって…」



龍につられてまた笑い出す実咲さん。




…この性悪コンビが!!!!





「もう分かったよ。私がバカでした!
それでいいでしょー?!」




私はあからさまに口を膨らませて2人を睨んだ。




「ごめんって。」



龍のバーカ。



「まぁ、いいんじゃないの。お前はそれで。」



「うんうん、あたしもそう思…ぷはっ」




ダメだーと言ってまたまた笑い出す2人




……もういやー!!






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