君を想う【実話】
§第2章..気持ち§
その日は、夜中までカラオケにいた


「じゃぁまたな!気をつけろよ」


みんなと別れ、麻衣と二人になった


「ねぇ、いい人いた?」


麻衣は笑顔で瑠奈を見る


いつもの会話


「あぁ..ちょっとね」


その時、瑠奈の携帯が鳴った


「あ..聖と陽太からメールきたわ」


瑠奈は面倒臭そうに携帯を閉じた


「聖くんと陽太くん、明らか瑠奈狙いだったもんね〜(笑)」


「麻衣は清とちゃっかり携番交換してたじゃん」


麻衣は少し笑い、瑠奈を見つめる



「智也くん」



その名前に一瞬、心臓が大きく高鳴った


「瑠奈のタイプだと思ったんだけどなぁ〜」


麻衣が煙草に火をつける


瑠奈は返事をせず、夜空に浮かぶ星を眺めていた







智也の顔が





智也の声が





智也の手の温もりが





頭から離れない







この気持ちがなんなのか気付くのは、まだ先のことだった..




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