君を想う【実話】
お兄ちゃんが部屋を出ていった後、瑠奈は一人で考えていた




これからのことを―..










「瑠奈、ご飯だよー」


お姉ちゃんの声がする



もうそんな時間か..



瑠奈は部屋を出て、お姉ちゃんと一緒にリビングに向かう



海斗のいない食卓に未だ慣れないのは、みんな一緒だろう..



「いただきます」



みんな、黙々とご飯を食べる



その中で、瑠奈は静かに口を開いた



「..瑠奈、学校に行くよ。もう冬休みになるから、年明けからになるけど..」



その言葉にみんなが箸を止めて、笑顔になった



その笑顔から、みんなが心配していてくれたのが伝わってくる


「よかった!あの子も..海斗も喜ぶわ」


ママは優しい眼差しで瑠奈を見つめる


「でも、それじゃぁ瑠奈は..」


お姉ちゃんの笑顔が悲しい表情に変わる


「うん。地元に戻る..でも、冬休みが終わるまではここにいてもいい?」


瑠奈は心配そうに、顔をうつ向ける


「当たり前だろ。地元に帰ってもいつでも遊びにこい」


パパの言葉にみんなが頷く



瑠奈の顔にも笑顔が浮かんだ
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