君を想う【実話】
「お二人さん、よかったな」
浜田先輩が待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべ、部屋から出てきた
「浜田先輩、色々ありがとね」
瑠奈は少し照れたように、智也から離れて礼を言う
「それこっちのセリフ。瑠奈のおかげで智也もこうやって戻ってきたし」
浜田先輩が智也の肩を叩き、智也は申し訳なさそうに少し笑った
「るなっ!―..」
そこに竜が走ってきた
「..竜?」
「いや、静に聞いて心配になって..よかった」
竜は、瑠奈と智也の姿に安堵の笑みを浮かべた
「竜、ありがとな」
智也の言葉に、瑠奈は目を丸くして二人を交互に見つめる
「お前のいない間に、色々あるんだっつーの」
浜田先輩は、そんな瑠奈の頭をクシャクシャッと撫でた
「まぁ、そういうこと!」
智也と竜は、そう言って笑った
みんなが瑠奈のために、色々してくれてたんだ..
改めて思いしらされ、胸が熱くなる
海斗..
瑠奈は一歩、踏み出せたかな?―