君を想う【実話】

最近は、こんな話ばっかりで疲れきっていた


「あー..だるい」


それもそのはずで、瑠奈達の受験は来週にまで迫っていた




‥



「もうすぐだな..がんばれよ？」



電話の相手は智也―



「うん！受かったら、智也と毎日会えるしね」


瑠奈は、智也との学校生活を思い浮かべる



でも、二人は付き合っているわけではない..



智也からそのような言葉を聞かないから、瑠奈も何も言わない



「楽しみにしてるから」


毎日かかってくる電話が、唯一の繋がり



電話を切って、ソファにうなだれる




今の瑠奈と智也の関係は、なんなんだろう？―




友達？それとも..




「あっ！！」



瑠奈は声をあげた




..もしかして、彼女がいるとか？




ありえない話ではない




智也が言った"好き"という言葉も、瑠奈が海斗に対して抱いた気持ちと同じかもしれない..




でも、抱き締めたりキスしたり..




「あﾞーっ！考えてもしょうがない。寝よっ」



混乱する思考を無理矢理停止させて、瑠奈は眠りについた