君を想う【実話】
「瑠奈、おはよっ!いつにもまして気合い入ってるね!」
先にきていた綾が、瑠奈に駆け寄る
胸には卒業おめでとう、とかかれた花がついていた
改めて卒業を実感する
「おはよっ!今日で最後だからね」
綾と会話を交しながらも、着々と迫る式の時間
「みんな、並んでーっ!」
担任の声に、みんなが静まった
学校行事、最大で最後の卒業式が始まる―
在校生や教員達の拍手が鳴り響く中、体育館を歩く
席につくと、校長やら何やらの長い話
それが終わると、卒業証書授与
一人ずつ名前を呼ばれ、壇上に上がり卒業証書を受け取る
麻衣に裕也に竜..
その後ろ姿を目に焼き付ける
「佐々木 瑠奈」
短いスカートを気にもせずに堂々と歩き、深いお辞儀をした
「ありがとうございました」
校長と握手を交し、席に戻る
綾、静..
今度は二人の後ろ姿を目に焼き付ける
卒業証書授与も終わり、在校生の言葉
そして、卒業生はみんな壇上に上がる..