君を想う【実話】
「るなぁ〜っ!やばい超感動した」
静が泣きながら、瑠奈に抱きつく
綾や麻衣も目に涙を浮かべいた
それから各自、思い想いに残された時間を過ごす
そんな中、瑠奈は屋上で煙草をすっていた
「ここだと思ったよ」
竜が、笑顔で瑠奈の隣に座る
「..綾ちゃんに告られたんだ」
ライター貸して、と言いながら竜は空を仰ぐ
綾が今日、気持ちを伝えることは知っていた
ずっと、好きだったんだもんね..
「俺、その気持ちに答えてやることはできなかったけど、すげぇ嬉しかった」
その言葉に、結果は駄目だったことを知らされる
「そっか..ずっと好きだった綾の気持ちは、忘れないであげてね」
瑠奈と竜の視線が重なる
「..俺の気持ちも忘れないでくれるか?」
どこか切ない、真剣な眼差し
「俺の三年間は、瑠奈が全てだったよ。本当に好きだった..」
竜は瑠奈の唇に、そっとキスをする
「竜..ありがとう。ずっと忘れないよ。竜も瑠奈にとって大切な人だから..」
そう言って、今度は瑠奈が竜の瞼にキスをした
瞼へのキスは、大切な人の証―..