君を想う【実話】
「大丈夫だった?」
静は不安気な顔で瑠奈に駆け寄ってきた
「男紹介されたよ〜!」
そんな静に心配かけないように、笑ってみせる
「え?..」
「ってか、瑠奈と智也もうそういう関係じゃないし!それに結構かっこいい人だった〜!笑」
瑠奈は明るくそう言うと、静の顔の前にピースを作った
「..そっか!よかったじゃん〜!静にも誰か紹介しろし!笑」
静も何かを察したのか、いつもの元気が戻る
瑠奈がいない間に、静は直人と別れてしまっていた
「あっ!そういえば!」
忘れていた健一の友達に言われた言葉を思い出す
瑠奈ちゃんがいつも一緒にいる子、彼氏いないなら紹介して―
瑠奈はもう一度忘れる前に、それを静に伝えた
「まじ?いいよ。そろそろ彼氏ほしいしね」
静が快くオッケーしてくれたので、ちょうどよくきていた健一のメールに返事をする
その後に、智也のメモリを消した―
まさかまた消すことになるなんてね..