君を想う【実話】
瑠奈と健一が付き合い始めてから、静と健一の友達の亮介(リョウスケ)も付き合い始めた



「瑠奈、今日は?」



静は、カチカチと携帯をいじる瑠奈に視線をやる



静のその言葉の意味―



瑠奈は少し考えながら、男の名を答える




彼氏という存在は、徐々に増えていく




告られれば、適当に返事をする




自分で思っていた以上に、瑠奈の心に空いた穴は大きかった





こんなことしたって埋まらないのは、経験済みなのに..





最近じゃ、海斗の顔を見ることもできない





瑠奈は、昔の瑠奈へと変わっていく―..











「おい、ちゃんと学校いけよ?」


上半身裸の男が煙草をすいながら、瑠奈をみる


「一週間で辞めたあんたに言われてもね..」


皮肉混じりのその言葉を男は軽く笑い流した


他中だけど、昔は仲間だったその男


再会して告られてからは一応、彼氏


「まぁでも、久々にいってくるわ」


着衣を整えて、瑠奈は男の家を出る



最近じゃ、まともに学校もいってない
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