君を想う【実話】


「でも多分、智也くんがキレたのは..瑠奈はまともな恋愛なんかできない、って言われたから..」


健一の言葉に、尚輝が瑠奈の頭を撫でる


「自分とるぅの恋愛を否定されたのが、智也は許せなかったんだな..」


尚輝の言葉に、みんなが頷いた



泣きそうになる涙を必死に堪える




全部聞くまで、泣くわけにはいかない―





「..お前、山口って覚えてねぇ?中三の時に付き合ってたかなんだかの俺のツレ。けいちゃんだよ」


お兄ちゃんのその言葉に瑠奈は思い出したように、小さく声をあげた



全てが頭の中で解決して、お兄ちゃんにしがみつく



「全部、瑠奈が悪い..」


ほぼ放心状態で、そう何度も繰り返した












けいちゃんと呼ばれる男




智也と付き合う時に別れた多くの中の一人




本気で好きな人できたから別れて―




記憶の中で、けいちゃんは泣いてた気がする




他の奴にも電話するから切るよ。もう二度と連絡しないで―




本気の恋愛なんかしらなくて、瑠奈が一番残酷だった時





それでも好きでいてくれた人達を





瑠奈は、簡単に切り捨てた―..




< 193 / 436 >

この作品をシェア

pagetop