君を想う【実話】
家族やカップルが幸せそうな顔で家具を選んでる


「俺は家具選ぶから、お前はなんか他に必要なもの選べ」


そして明らかに、場違いな関係の二人


「はいはい」


瑠奈は軽く返事をして、拓磨の手から自分の手を抜いた


が、すぐにまた掴まれる


「やっぱいいわ。お前、迷子になりそうだし」


そう言って、二人で家具を選んだ


カーテン、カバー、カーペットなどは、瑠奈が好きなのを選ぶ


拓磨は嫌そうにしながらも結局は買ってくれた


「お前、料理できる?」


食器売り場で足を止める拓磨


「できるわけねぇか..」


「いや、普通にできる」


瑠奈の答えに拓磨は本気で驚いた顔をする


いちいち苛立つその態度にも短期間で慣れてしまった自分が怖い


そして、調理用品や食器などを買った


他にも色々なものを買って、ホームセンターを後にする


帰り道はスーパーによって必要なものをそろえた


今日だけで相当な金額なのに、拓磨は普通に払っている



少し疑問に思いながらも親が金持ちなんだな、と一人納得した
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