君を想う【実話】
静も直人とよりを戻し、麻衣は中学の時からの彼氏と無事に続いていた


「あ、そろそろご飯作るね」


瑠奈は時計を見て、台所に向かう


「え!?瑠奈、料理もできるの!?」


綾は驚いたように声をあげる


「瑠奈は、こう見えて料理めちゃくちゃ上手いかんね!」


静と麻衣はハモるように綾に言った


「こう見えてとか、余計だしね」


瑠奈は、手際よく料理を進める



「瑠奈の彼氏さん、早く見たいなぁ〜」


そんな声を背中で聞きながら瑠奈は内心、心配していた


拓磨は人見知りなのかわからないけど、瑠奈以外には無愛想



大丈夫かな..






ガチャッ―




「瑠奈、ただいま」


そんなことを考えていると、拓磨が帰ってきた


「あ、おかえり!」


瑠奈は拓磨の手を引き、みんなの元へ連れていく


「彼氏の拓磨だよ」


そう言って、不安気に拓磨を見上げる


「初めまして。拓磨です。いつもお世話になってるみたいで」


瑠奈の心配なんかよそに、笑顔だった


しかも、口調までよくなってるし..


そんな拓磨に、静達も笑顔で挨拶と自己紹介を済ませた
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