君を想う【実話】


「うわ〜おいしい!」


瑠奈の料理に、みんなが早々と箸を動かす


「拓磨さん、いいですね!毎日こんな美味しい料理が食べれて」


「ははっ、羨ましいでしょ?笑」


そんな会話に少し照れる



みんながすぐに仲良くなってくれて嬉しかった



「瑠奈、もう言ったの?」


拓磨は隣にいる瑠奈に小声で話かける


そう、今日はみんなに報告するために集まってもらったのだ


今から言う、と拓磨に目で合図する



「あ、あのさ!今日はみんなに報告があって..」


その言葉に、みんな箸を止めて瑠奈を見た



「えっと..子供ができたんだよね」



一瞬、何ともいえない空気が流れる


でもすぐに、みんなの顔に笑顔が浮かんだ



「きゃぁー!!瑠奈、おめでとうっ!!」


まるで自分のことのように祝福してくれる仲間達



唯一、一人目の子供のことを知ってる静にいたっては、涙を流して喜んでくれた



それを見ていた拓磨も嬉しそうに微笑む



「結婚式は絶対、ぜーったい!呼んでよ?」


「当たり前じゃん!」



その日は、暖かな笑顔と祝福に包まれた



みんなの大切さを改めて実感できた一日だった
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