君を想う【実話】
拓磨がお盆休みに入り、待ちに待った旅行の日


「忘れもんは?」


「ないです!」


そう言って、敬礼してみせる瑠奈の頭を拓磨は笑いながら撫でる



朝早くから出発して、渋滞に巻き込まれながらも昼には着くことができた



二泊三日お世話になるホテルにチェックインを済ませる



「うわぁ〜!眺め超綺麗!」


「夜になったら楽しみだなっ」


広々とした室内にある、大きな窓ガラス


最上階でもあり、賑やかな街並みを見渡せる



「じゃぁいこっか!」


部屋に満足した二人は早速、中華街に向かう



おいしい中華料理にも満足して、楽しい一時



拓磨が体を心配するから、早めにホテルへ戻って温泉を堪能する



「温泉、気持ちよかった〜」


「明日のクルージングも楽しみだな」


夜ご飯の豪華な料理を食べながら、ご満悦な笑顔を見せる二人



ふと、瑠奈は拓磨の横にある物に視線を注ぐ



「そういえば拓磨、デジカメなんていつの間に用意したの」


それは、デジカメ


拓磨は今日、一日中デジカメで瑠奈を撮っていた


「旅行のために買った!」


そう言って、子供みたいに無邪気に笑う
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