君を想う【実話】
次の日、昼に起きて昼食をとってナイトクルージングまでの時間を潰す


明日の昼前には出ていくため、今日はお土産を買ったり散歩したりする予定



「あっ!これ可愛い!」


雑貨屋でお土産を選んでいると、ペアのお守りを見つけた


瑠奈は手にとり、何種類もあるお守りを見る


拓磨が横からスッと手を伸ばし、迷わず白のお守りを手にした


「なんで白なの?」


瑠奈が不思議そうに拓磨に尋ねる


「永遠なる続く穏やかな家族愛」


拓磨は、色で分けられたお守りの意味を表す紙を指差す


「なるほどね」


納得した瑠奈は、静達それぞれにあったお守りを選んだ


自分達の分もお土産などを買ってお店を出る


そこに、テレビなどでもよく見る独特な似顔絵を書く絵描きの露店があった



「やりたい!」


拓磨の返事も聞かず、瑠奈は露店に拓磨を引っ張り込む



「おじさん!二人の似顔絵よろしく!美男美女に書いてねっ!」


「おっ!まかせとけ!って、嬢ちゃん達、ほんとに美男美女だな〜!」


そんなハイテンションな会話を交わす二人に、拓磨は苦笑いを浮かべながらも、何やら注文をつけた
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