君を想う【実話】
「拓磨、離れて」
そんな瑠奈の言葉も拓磨の唇で塞がれた
拓磨の手が瑠奈の服に入り込む
「嫌..っ」
瑠奈の声は届かない
荒くなる拓磨の吐息だけが聞こえる
「ん..っ..」
瑠奈の頬を涙が伝った
瑠奈は、まだ..
「愛してる」
拓磨の唇と舌が涙を拭う
強く目をつむった
肌と肌が触れ合う音が、加速する
「イく..」
その声と共に、拓磨は瑠奈の上に倒れこんだ
お酒のせいか拓磨の体は、とても熱をおびている
少しすると、寝息が聞こえてきた
瑠奈は拓磨をどかして着衣を整え、ベランダへ出る
煙草に火をつけて星空を見上げた
今日の空は、何故か悲し気に見える
瑠奈の心を写しだしているかのように..
「痛い..」
体は、大丈夫
でも..
心が痛いんだ―