君を想う【実話】


「映画、楽しかったね!」


映画を見終わり、二人はショッピングモールを回る


「そうだ。洋服買ってやるよ」


拓磨はそう言うと、瑠奈のお気に入りのブランド店に手を引いて入っていく


「いいの?じゃぁ拓磨が選んで!」


最初は困った顔を浮かべたが、わかったと言って拓磨は真剣に服を選ぶ


瑠奈は試着室に何度も足を運ばされ、軽くファッションショー状態


「これください」


しばらくして拓磨は納得したのか、数着の服をお買い上げ


大きな袋を受け取る


「拓磨、ありがとね」


服の裾を引っ張って、瑠奈は拓磨を笑顔で見上げた


ポンポンと頭を叩かれる


拓磨の顔も笑顔だった


その後、拓磨の服を買ってご飯を食べて、家路につく



「ねぇ〜似合う?」


帰りの車の中で、瑠奈は服を広げて自分にあててみる


「試着しただろ」


拓磨は、呆れたように瑠奈の頭を撫でて笑う


「だってぇ〜..」


「似合ってたから買ったんだろ。可愛いよ」


その言葉を聞いて、嬉しそうに服をしまう


そんな単純な瑠奈を横目に、拓磨は小さく笑った



今日もこのまま仲良く終わる



はずだった..



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