君を想う【実話】
早く会いたい..
自然と足取りも早くなる
自動販売機の近くに人影がみえた
「るーなっ」
そこには、数ヶ月前と変わらない智也がいた
整った顔をクシャっと崩して笑う
「久しぶり!いきなりごめんな」
「だいじだよ」
智也の隣に腰を下ろす
「なんか、会いたくなったんだよね」
「え?」
予期せぬ言葉に驚いて隣にいる智也を見る
「だーかーら!瑠奈の顔が見たくなったの」
そう言って大きな手で瑠奈の頭を撫でる
「そんなこといって〜彼女に怒られるよ?」
「そんなんいないし〜」
智也が拗ねた顔して、瑠奈を見た
「別れたの?」
「うん。そいつ、すっげー男関係ひどくてね」
一瞬、ドキッとした
まるで自分のことをいわれているようで..
そして、一瞬みせた智也の悲しげな表情に胸が苦しくなった