君を想う【実話】


「トイレいってくんね」


瑠奈は少しフラつく体で、店の奥にあるトイレに向かう



「あっ」


そこでちょうど、トイレから出てきた浜田先輩と出くわした


「お前なんでずっと真二と一緒にいるわけ?」


浜田先輩は、眉間にしわを寄せて耳打ちする


「じゃぁ真二のことあっち連れてってよ」


何故か不機嫌な浜田先輩に瑠奈も負けじと言い返す


浜田先輩は小さく溜め息をつくと、みんなの元へ戻っていった



「はぁ〜、なんだよ..」


瑠奈も小さく溜め息を漏らす


モヤモヤした気持ちのまま戻ると、真二は智也のとこ連れていかれてた


ホッとして辺りを見回すと、目があった尚輝が手招きする


「ここ座ってな」


瑠奈が近寄ると、尚輝は自分の隣を少し空けて指差した


「ありがと!座る場所なくて困ってたんだよ〜」


智也の周りはすごい人数が席を埋め尽くしていたから、すぐに尚輝の隣に腰を下ろした



女は瑠奈だけだし知らない人もいっぱいいるから、実は気まずいんだよね..



智也とはあんまり話せなかったけど、瑠奈はずっと尚輝や晴達と話していた
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