君を想う【実話】
「おつかれ〜」
深夜も過ぎて、各自解散になった
瑠奈はというと、浜田先輩に抱えられている
「だいたいお前は飲みすぎなんだよっ」
家が近いから、必然的に酔っ払った瑠奈のお守り役になる浜田先輩
「はまだぁ〜るなに変なことしたら承知しねぇぞぉ〜」
完璧に出来上がってる智也は瑠奈同様、友達に抱えられていた
そのまま酔っ払い達は、それぞれの家路につく
浜田先輩もフラついてたため、二人は近くの川辺で休むことにした
煙草に火をつけ、寝転がって星空を見上げる
「気持ちいーっ」
外の空気に触れて、徐々に酔いも冷めていく
浜田先輩を見ると、ボーッと星空を見上げていた
「..今日、なんで怒ってたの?」
その横顔を見ながら、恐る恐る尋ねる
何故か、ずっと気にかかってて..
「いや..だってお前、智也と付き合ってんだろ?」
浜田先輩が指をはじくと、煙草は小さく音をたてて川に消えた
「..付き合ってないよ」
「はぁ!?」
瑠奈の答えに、マヌケな声をあげて勢いよく起き上がる
その姿が可笑しくて、お腹を押さえながら笑った