君を想う【実話】


「じゃぁ悪かった。お前は冷めてるのに、変に人なつっこいからな」


謝まっているのか、けなしているのか..


「どういう意味?」


不満そうに瑠奈は頬を膨らます


「いい意味でも悪い意味でも、愛され体質ってこと」


そう言って軽く笑った



「..でも、あいつは仲間想いだから..気をつけろよ」


ふと見せた、いつにない真剣な表情


瑠奈は頷いたものの、その本当の意味を理解していなかった



家まで送ってもらい、浜田先輩と別れる



部屋に入ると、すぐにベッドに飛び込んだ



智也の笑顔が浮かぶ




楽しそうだったな..




二日酔い平気かな..




次はいつ会えるんだろう―..




そんなことを考えいたら、いつの間にか眠っていた





近付いた距離が




少しずつ




離れていくことも




気付かずに―..




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