君を想う【実話】
それから智也と色んな話をした


少しずつ、時間を埋めるように..


「そういえば、智也って高校どこ行くの?」


瑠奈達が三年になるってことは、智也達は受験シーズン


「×高校だよ」


「ほんとに?瑠奈のお兄と一緒だ〜」


瑠奈には、2つ年上の×高校に通う兄がいる


県内でも一位ニ位を争う、偏差値の低さ


いわゆる馬鹿高ってやつ


「そうなん?じゃぁ瑠奈も来年こいよ」


「え〜智也と一緒とかやだし!笑」


なんて、本当はすごく嬉しかった



智也といると時間がたつのがすごく早い



気付けば辺りは、すっかり明るくなっていた


「やべっ!もうこんな時間か。ごめんな、付き合わせて」


「全然平気だよ!」


「そろそろ帰るか」


智也は立ち上がり、大きく伸びをする


その姿をみて微笑みながら、瑠奈も立ち上がる



「ぅわぁっ!」



一瞬にして、瑠奈の視界が真っ暗になる




智也に抱き締められていた
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