君を想う【実話】
§第29章..想い§
竜のおかげで元気を取り戻すことができた



静達も何か理由があるはずだ、と言ってくれた




でも..




繋がらない電話




あれから何度もかけてみたけど、智也が電話に出ることはなかった



時がたつにつれて不安が襲う



[待ってるから]



最後に送ったメール





全部、嘘だったのかな..




そんなことを考えてしまう頭を左右にブンブンふった




智也を信じる..





それしかできない






♪〜



「はい..」


「んだよっ!元気ねぇな」


電話越しからは、溜め息混じりの浜田先輩の声


「だって..」


瑠奈はいじけたような声をだす


浜田先輩には、智也のことを話してあった


「ってか、今から俺んちこい。十分以内な」


「はっ?」


マヌケな声をあげた時には、もう遅く..


すでに受話器からは機械音が鳴っていた



「自己中男..」


小さく愚痴をもらしながらも着替えを始める


浜田先輩のこんな呼び出しは、昔から慣れっこだ




それに今は、



一人でいたくない気分だった..




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