君を想う【実話】
「あんた等さぁ、綾ってわかるよね?」
その言葉に女達は焦ったように、黙って下をむく
「なぁ、聞いてんだけど?」
中心人物だと思われる女の髪をつかんで、顔をあげさせる
少し震えてる女の体に失笑した
「綾をイジメる理由おしえてくんない?」
瑠奈の低い声に、誰も答えようとしない
「もう綾に関わらないっていうなら、何もしないであげるけど」
その言葉にやっと髪をつかまれてる女が頷いた
その女から手を離し、もう二人にも同様に顔をあげさせる
女達は小さく何度も頷いていた
「てめぇ等、次綾に会ったら頭下げろよ」
反発するものは一人もいない
これ以上は話しても無駄だと思い、自供させるために三人を職員室に連れていく
「..るな?」
廊下を歩いてる途中、後ろから瑠奈を呼ぶ声
振り向くと、呆然と立ち尽くす綾の姿があった
「なんで、瑠奈がここに..?」
もうしょうがない、と思って女達を睨みつける
条件反射のように三人が一斉に頭を下げた
「..立花さん..ごめんなさぃ..っ」
弱々しい声をだす女達の頭を押さえて、廊下に土下座させる