君を想う【実話】



「メリークリスマス」




ゆっくりと、二人の唇が重なった




最高のクリスマスプレゼント..





その時、夜空にキラリと流れる光を見つけた




「流れ星..」



智也も瑠奈の視線を追うように夜空を見上げる



一瞬で消えるはずの流れ星が、数秒に感じられた




「瑠奈、智也が幸せになれるようにずっとお願いしてた」




智也が事故にあった時、流れ星なんて迷信だって思った




「じゃぁ、叶ったな」




だけど今、智也が幸せだって思ってくれるなら..




「..ありがとう」




夜空に向かって呟いた




「瑠奈のことは、俺が幸せにするから」




約束、そう言って小指を絡める





智也の幸せが瑠奈の幸せなんだよ..





絡ました智也の小指にキスをした







一際、輝いてみえる星





海斗かな..?





それとも赤ちゃん?






二人を祝福するような、優しい光






その下で、何度もキスをした





< 303 / 436 >

この作品をシェア

pagetop