君を想う【実話】
「メリークリスマス」
ゆっくりと、二人の唇が重なった
最高のクリスマスプレゼント..
その時、夜空にキラリと流れる光を見つけた
「流れ星..」
智也も瑠奈の視線を追うように夜空を見上げる
一瞬で消えるはずの流れ星が、数秒に感じられた
「瑠奈、智也が幸せになれるようにずっとお願いしてた」
智也が事故にあった時、流れ星なんて迷信だって思った
「じゃぁ、叶ったな」
だけど今、智也が幸せだって思ってくれるなら..
「..ありがとう」
夜空に向かって呟いた
「瑠奈のことは、俺が幸せにするから」
約束、そう言って小指を絡める
智也の幸せが瑠奈の幸せなんだよ..
絡ました智也の小指にキスをした
一際、輝いてみえる星
海斗かな..?
それとも赤ちゃん?
二人を祝福するような、優しい光
その下で、何度もキスをした