君を想う【実話】
そして、楽しみにしてたデートの日



洋服を選んで、化粧をして髪を巻く



「う"〜寒っ」


コートに顔を埋めて、あの待ち合わせ場所へと足を運ぶ



すでに智也はそこにいた



煙草を片手に空を見上げてる



瑠奈に気付くと、笑顔で手をふった



ここで智也と待ち合わせするのは、どれくらいぶりだらう..



なんだか嬉しくて胸がくすぐったい



「どこ行くか決めた?」


「どこでもいいっ!」


だと思った、智也はそう言って瑠奈を抱っこしてバイクの後ろに乗せた



「寒くねぇ?」


「うんっ!」


瑠奈は後ろから、智也にギュッと抱きつく



一人だと寒いのに、智也がいるだけで暖かい



「ねぇ、どこいくの?」


冷たい風を受けながら、バイクは走り出す


智也は何も言わないで、ミラー越しの瑠奈に悪戯な笑みを浮かべた


瑠奈は拗ねたように口を尖らす




しばらくすると、海が近ずいてきたのか、潮の香りが鼻を突いた


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