君を想う【実話】


「なんかごめんな?」


智也が申し訳なさそうに、瑠奈を見た


「平気だよ?智也が謝ることじゃないし!」


瑠奈は明るく笑いながら、大好きなオレンジジュースを手にとる



さっきのことは気にすることでもないと、自分に言い聞かせた



コンビニから出ると、もう女の子の姿はなかった



智也の家に着いて、ともママ達と少し話して部屋に向かう


疲れていたため、二人はすぐにベッドに飛込んだ



♪〜



携帯が鳴って、智也は面倒臭そうに携帯を開く


雅哉達からの誘いかな、と思って瑠奈は智也を見る



一瞬、智也の表情が強ばった



「どうしたの?」


心配になって声をかける


「ん?なんでもないよ」


智也はそう言って、すぐにいつもの笑顔を浮かべた


「そっか」


少し気になったけど、それ以上を聞くのは辞めた



でも、それから携帯が鳴る度に智也は眉間にしわを寄せて顔をしかめる



最後には、マナーモードにしてしまった


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