君を想う【実話】
智也が眠った後にも携帯は無音で光っている


サブ画面をみると、知らない番号



智也の様子がおかしいから、どうしても気になる..



でも、人の携帯を見るのには抵抗を感じてしまう



そうしていると、今度は瑠奈の携帯が光った


一人の時以外は、常にマナーモードの瑠奈の携帯


画面を見ると、知らない番号からの電話



「..あれ?この番号」


なんか見たことあるな、と思って首を傾げた



もしかして..



少しだけ、そう思って智也の携帯にさっきかかってきていた番号を見る



「やっぱり..」


照らし合わせてみると、同じ番号だった



二人の番号を知ってるってことは、雅哉達の誰かかな..



そう思って、瑠奈は智也を起こさないようにベランダに出た



携帯を片耳にあてて、その番号に電話をかける



「誰?」


比較的すぐに繋がった電話に瑠奈が直ぐ様、口を開いた



「早く別れてよ!」



女の怒鳴るような声が耳に響く



そしてすぐに、機械音が聞こえてきた



「はっ?」


瑠奈は呆然と携帯を見つめる



一方的に怒鳴られて、一方的に切られた


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