君を想う【実話】
気付かない内に眠っていたらしく、起きた時はお昼を過ぎていた


リビングにいって、机の上に置いてある紙を手にとる


「ママも仕事だから、起きたらご飯暖めてたべてね..か」


家には瑠奈しかいないようで、ともママからの置き手紙とご飯が置いてあった


美味しそうなオムライスをレンジで暖めて食べる


「ごちそうさまでした」


小さく呟いて、雑誌を買いにコンビニに行くため外へ出た


コートの襟に顔を埋めて寒さをしのぐ




「ねぇ」


コンビニの手前で、聞き覚えのある声に呼びとめられた



「ちょっといい?」


目の前に現れたのは、昨日の女の子


「なに?」


瑠奈は少し怪訝そうに女の子を見た


「智也といつから付き合ってるの?」


女の子はそう聞きながら、瑠奈の上から下まで繰り返し視線を送る



やっぱり苦手だ..



「クリスマスに寄り戻したばっかだけど?」


そう思い、そっけなく答えてコンビニのドアを開けて中に入る




「..私、智也くんが好きなの」



ドアが閉まる直前


女の子の消えそうな声が聞こえた
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