君を想う【実話】
家に帰ると、智也はすぐに眠ってしまった



「疲れたよね?ごめんね..」


智也の寝顔に、小さく呟いた




いつも智也には、助けてもらってばっかりで..




瑠奈は、智也に何かをしてあげられてるのかな..




そんなことを考えながら、そっと頬にキスをした





智也は瑠奈の安定剤





智也がいるから



"瑠奈"でいられる





智也の柔らかい髪を撫でながら、唇を重ねた





どうか..





どうか、智也だけは



失うことがないように―..





ふと見ると、智也の携帯が開いたままになっていた



待ち受け画面には、幸せそうな笑顔を浮かべた瑠奈がいる




いつの間に撮ったんだろう..





「るなぁ」



寝言で瑠奈の名前を呼びながら、抱きついてくる智也



昔から変わらないその姿に、思わず笑みがこぼれた





きっとこれから先、何があっても




瑠奈は智也を一生愛し続けるよ..





保証がなくても




確信があるんだ..









智也..









あなたを世界中の誰よりも








愛してます..









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