君を想う【実話】
§第35章..幼馴染み§
それからしばらくすると、智也の仕事は本当に忙しくなった



会いたくても、疲れている智也に迷惑をかけたくないから我慢する..



それでも智也は、忙しい時間を裂いて瑠奈に会いにきてくれていた









「瑠奈、でかけようぜ」



電話越しに聞こえてくるのは、テンションの高い雅也の声



「智也にはちゃんと了解とってあっから!」


「やること早いね。笑」



智也の仕事が忙しくなってから、雅也はよく瑠奈の相手をしてくれていた



焼きもちやきの智也も、雅也のことは幼馴染みなだけあって信頼してる



「じゃぁ迎えいくから」


「はいよ〜」



電話を切って、ほんの数分で家の前からクラクションの音が聞こえた



慌ただしく家を出ると、雅也が車から顔を出している



「車買ったんだぁ〜!」


「おぅ!かっけぇだろー?」


無邪気な笑顔は、まるで子供のよう



雅也は誕生日が早いから、智也達の中で一番最初に免許を取った


っていっても、つい最近だけど..



車に乗り込むと、新車の匂いがする



雅也の運転に怖がる瑠奈を、雅也はずっと笑っていた
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