君を想う【実話】


「じゃ、またな」


「うん!おやすみー」


雅也に送ってもらって家に帰ると、直ぐ様ベッドに飛び込んだ



雅也の気持ちを考えると、やっぱりまだ胸が痛い..





ガチャッ―





「瑠奈ー。雅也と遊んでたのか?」


「もぉ〜ノックくらいしてよね!」



お兄ちゃんは、ズカズカと勝手に部屋に入ってきてソファーに座る



「..告られたか?」


「..っ!?な、なんで..」


意地悪く笑うその笑顔に、瑠奈は慌てて飛び起きた



「お前なぁ..俺と雅也は、お前より長く幼馴染みだぜ?むしろ兄弟」


「..そんなの知ってる」


「だから、なんでも知ってるの。雅也がガキの頃からお前を好きなことも」


その言葉に妙に納得して、煙草に火をつける



「今日も車が届いたから、一番最初に瑠奈を乗せたかったってこともな」


お兄ちゃんはそう言って、瑠奈から煙草を取り上げて口にくわえた



そうだったんだ..



何でも知ってるお兄ちゃんにちょっと嫉妬..



でも、なんだかんだ瑠奈を心配してそばにいてくれることに感謝した
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