君を想う【実話】
「なんでこんなこと..」
瑠奈の言葉をわたるように男は乱暴に唇を重ねた
息が出きずに、瑠奈は隙をついて男の唇に噛みついた
「それ以上やるなら、舌かんで死ぬから」
瑠奈は、本気だった
「なんで..わかってくんないんだよ」
男は瑠奈の顔を押さえて、車内にあったタオルを瑠奈の口に詰めこんだ
「ん゙ーっっ!」
もう、瑠奈の声は届かない..
男の手が、瑠奈の着衣を剥いでいく
どんなに抵抗しても、体は動かない
「瑠奈..」
何度も瑠奈の名前を呼ぶ
瑠奈は、ギュッと目を閉じて、口にいれられたタオルを噛み続けた
あの時を思い出す..
全てを失った
あの日を―..
「瑠奈..愛してるよ..」
こうして、また
繰り返すしかないんだね
「はぁ..っ..」
気が付けば、男は果てて、瑠奈を抱き締めていた
ベルトを外す音が聞こえると同時に、手が自由になる
男を体から離すと、瑠奈は黙って着衣を整えた
手首や膝は、皮がすり剥けて血が滲んでいる
痛みなんか感じなかった