君を想う【実話】
「おはよっ」
次に目が覚めた時、智也の姿が飛び込んできた
「..おはよ」
最高の目覚めに、瑠奈の口元が緩む
「とりあえず、風呂はいってこいよ。ひでぇ顔だぞ。笑」
煙草を片手に、笑う智也
「あっ!!」
瑠奈は昨日の自分を思い出して、急いでお風呂場に向かった
「瑠奈、おはよ!もう平気なの?」
リビングには、美華ちゃんの姿しかない
「あ、美華ちゃん!もう平気だよ!ごめんね。後でメイク道具貸して〜」
顔を隠す瑠奈に、美華ちゃんは笑いながら頷いた
瑠奈は、熱いシャワーを浴びて、智也の部屋に戻る
腫れていると思った目も、いつも通りで安心した
「昨日の服は乾いてねぇけど、お前の服ならタンスに入ってるから」
「..うん、ありがと」
その会話が、二人が恋人同士だったことを物語る
取って置いてくれたんだ..
そんなことも嬉しくて、美華ちゃんに借りたメイク道具で、化粧を済ました
髪も巻いて、準備万端
何度も鏡を見直す
せめて今日だけ
可愛い瑠奈でいたいから―..