君を想う【実話】
智也は、一度も振り返ることなく、歩き続けた
去り行く背中..
智也のぬくもりを抱き締めながら
瑠奈は、静かに涙を流した
‥
ねぇ、智也..
私の声は
あなたに届いてる?―
出会った瞬間から
あなたに心を奪われた
"愛"
その意味さえ知らなかった私に
あなたは教えてくれたね
人を愛すること..
人に愛されること..
それがどんなに素敵で
どんなに幸せかということを..
あなたは
私の全てでした
思い返せば
楽しいことばかりなんかじゃなかったけど..
あなたの大きな手が
大きな背中が
暖かいぬくもりが
不器用な優しさが
優しい笑顔が
大好きだった
智也..
忘れないで―..
今までも、今も
これから先も
私は、あなたを
愛してるということ..