君を想う【実話】


瑠奈は、智也の死を受け入れることができなかった





最期に、そばにいれなかったことが..




智也のことを何もわかっていなかった自分が..





どうしようもないくらいに、悔しかった






後悔しても





もう、智也はいないのに..














「瑠奈、これ..」




ある日、美華ちゃんが瑠奈に、一枚の封筒を差し出した






「智也から..」





"智也"



その言葉だけに反応して、封筒を手に取る






智也が亡くなった日から




瑠奈はずっと、現実から逃げ続けていた







瑠奈は、智也と一緒に





自分自身をも





失ってしまった..








計り知れない悲しみが






瑠奈から感情を奪った..











そして、また―






瑠奈に生きる希望を..






笑顔を取り戻してくれたのは







智也だったんだ..









瑠奈の暗闇に





差し出された救いの手は







暖かくて大きな






あなたの手でした―..







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