君を想う【実話】



智也へ




あれから、もう二年がたったんだよ




まだ、あなたがいないなんて実感しないんだ


みんなもそう




あなたと過ごした時間は


今でも色褪せることなく



私の全てが、覚えてるよ





あなたは



幸せだった?





あなたの最後の笑顔が



今でも目を閉じれば



瞼の裏に浮かびあがるの





一つだけ願いが叶うなら



今、あなたに会いたい..



あなたのそばで眠りたい





「ちいせぇな」



そう言って、その大きな手で、髪を撫でて





「愛してる」



そう言って、暖かいぬくもりで包んでほしい





なんて、我が儘だよね..




でも、ほんとはね



あなたが笑っていてくれれば



それでいいんだ..





たくさん遠回りをして



たくさん傷つけあったね



たくさん涙を流して



それ以上に


たくさん笑ったね




二人の思い出の場所にも、今じゃマンションが建ってるよ



それでも、そこを通るたびにあの頃の二人が見える気がするんだ





長くなっちゃってごめんね



ほんとは全然足りないけど..







いつかまた




巡り合う時が来たら―





今度は一生、あなたのそばにいさせてね






何度、巡りあっても



私は、あなたに恋をするから..




確信はないけど、自信があるんだ






約束、ちゃんと守ってるからね






今も変わらず、私は





あなたを






愛しています―








またね






佐々木 瑠奈




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