君を想う【実話】
「今日の帰り、みんなで旅行の準備とか買いにいこうよ!」
この言葉に拒否権がないことを察した瑠奈と静は、大人しく従う
「授業が終わったら戻ってくるわ〜」
彼氏効果で授業を受ける麻衣と滅多にサボらない綾にそう伝え、屋上へ向かう
扉を開けると、風が吹き上げる
スカートの役割を果たしているのか疑問なくらい短い二人のスカートが風を受けて、宙に舞う
「ふっ、マリリンモンローってか」
二人は気にせず煙草に火をつける
風のせいで中々煙草に火がつかない
「くだらねぇこと言ってないで、パンツ隠せっ!」
びっくりして、笑い声のする方へと顔を向ける
瑠奈達より高い段にいる二人の影が見えた
逆光が眩しくて顔が見えない
明るい髪色が光でキラキラと光っていた