君を想う【実話】


「ねぇー何してんの?」


窓から顔を出したのは、二十代半ばくらいの男


ナンパだと思い、無言で横目で睨んだ


「うわ!超かわいー!」


「え?まじ?」


助手席の男も身を乗り出して、瑠奈を見る


「セーラー服とかヤバイでしょ」


上まで下まで、舐めるように見る視線



逃げなきゃ..



直感でヤバイと感じた時には遅かった


右にある塀と、前に止まっている路駐の車で挟まれる状態になっていた




ガラッ―




後部座席のドアが開くと同時に中の男に腕を捕まれた


「嫌っ!離してっ!!」


ふりほどこうとするも、男の力にびくともしない


中にいたもう一人の男が外に出て瑠奈を中へと押し入れる


後部座席は、椅子が全部倒されていて広い床みたいになっていた


そこに、二人がかりで押さえつけられた


「ふざけんな!離せよっ!!」


前に座っていた二人も後ろに乗り移ってくる


騒ぐ瑠奈の口に、誰かがタオルをつめこんだ
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