君を想う【実話】
お店について中に入ると、ざっと三十人は軽くいるようにみえた


「これでも少ねぇほうだよ」


驚いている瑠奈の手を引いて海斗は、みんなの輪の中心へと進む


海斗が通ると、みんな立ち上がり挨拶をする


「こいつが瑠奈。その内、俺の女になる予定!」


みんなから歓声があがる


「この子が噂の瑠奈ちゃんかぁ〜ちっこくて可愛いわ〜!」


そばにいた友達が瑠奈の頭を撫でる


「瑠奈に触んなっつーの!」


後ろから、海斗が抱きしめる


「こいつ瑠奈ちゃんとられたくないから、今まで連れてこなかったんだぜ〜!笑」


「ちげぇーよっ!うるせぇなっ!」


強い口調とは反対に、海斗の顔が赤くなる


「ねぇ、さっきのほんと?」


ご飯を食べながら、瑠奈は海斗を見る


「さっき?あー..ほんとだよ」


お酒のせいか、いつになく素直な海斗


「さっきから、みんなが瑠奈のこと可愛いっていうだけで嫌だ」


「瑠奈は嬉しいけど?笑」


瑠奈が笑うと、海斗も笑顔になる



そのままみんなで朝方まで飲み明かし、解散した
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