君を想う【実話】
「瑠奈、でかけるから支度しろ」
「何処いくの?」
「ひみつ〜」
朝からご機嫌な海斗
単車に乗り、海斗の大きな背中に抱きつく
夏の匂いが近づく季節
涼しい風が心地良い
「ついたよ」
「わあーっ!ランドだーっ!」
着いた先は東京ディズニーランド
海斗がチケットを取っておいてくれたらしく、スムーズに中に入る
「何乗る?瑠奈、あれ乗りたいっ!」
はしゃぐ瑠奈に手を引かれ、海斗も楽しそうに笑う
「あれほしい!海斗も一緒につけよっ!」
目の前を歩くカップルを指差した
「ぜってぇやだ..」
散々文句を言いながらも、海斗は買ってきてくれた
海斗がミッキー、瑠奈はミニーの耳をつける
「こんなんツレに見られたら生きてけねぇー」
「え〜海斗、似合うじゃん!」
海斗は少し照れてくさそうに笑う
二人は手を繋ぎ、海斗はその手をポケットに入れた
瑠奈の好きな乗り物の列に並ぶ
どれも待ち時間が少なくて、たくさん乗ることができた