THE 番外編。



『…何だ。茉央もノリノリじゃん。』


――あ。

姫抱きをされて、煌と目があった瞬間、やってしまった感が私を襲う。


「ち、ちが…っ、煌、違うの…!」

『何が違う?言ってみろよ。』

「わわっ…!?」


スタスタと私を寝室に運び込んだ煌は、私をキングサイズの高級ベッドに放り投げた。

そのおかげで、元々丈の短かったメイド服の裾から、私の太腿が曝け出される。


「こ、煌…待って…!」

『何で?こんな据え膳、食べないわけにはいかないだろ?』


すっ、据え膳って…!

何度違う、と言っても、煌は聞く耳を持たない。


『菓子用意してこなかった茉央が悪い。黙って俺のなすがままになっとけよ。』

「~~~っ…!」


結局は、いつもと変わらない夜を過ごしたのだった。


(……来年はナース服でも着せてやるか。)



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