秘密
「このはー、数学が…やばいかも…」



放課後、葉子が泣きそうな顔で私のところにやってきた。



「…まあまあ、終わったことは気にしない!」



私はそう言って葉子の肩をぽんと叩いた。



「うん…だよね!あー、気晴らしに買い物行こうかなっ!」



このはも行かない?と私のほうを見たが、すぐに思い出したようにうなずいた。



「このはは、委員会か~」



そう、私はこのあと委員会活動がある。



文化祭実行委員会。



テスト期間終了の3週間後に控えた文化祭の準備をする委員会だ。



責任重いし忙しいから、やりたくなかったのに、運悪く委員会決めのじゃんけんで負けてしまった。
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