イカレポンチ


「もしもーし」

『もしもしあいちゃん、お疲れさま』

「ママこそ。お仕事おつかれさま」

『ありがとう。で、どーだった?』

「問題ないって」


・・・卵巣にできていたガンは、ね。


『ほんとに!?よかった!!!』

よくないよ。

『これで一安心。』

もう、死ぬ為に生きるものじゃん

『健康が1番だからね!』

どうしたら健康になれる・・・?


「ユウにも連絡するから、また」



言えない。

でも、なんて。
実はね、なんて。

医者みたいに、他人事みたいに、
扱えない。こんな事実。



















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