イカレポンチ


ありがとう、ユウ。

それから、ごめんね。



「ありや、と、っう」


精一杯だった。

100歳まで生きても
死んだように生きる人もたくさんいる

人を愛す事も
人に愛される事もなく
死んで行く人が何人いるだろう


振り返って、渾身に抱きしめた。



「リン、仕事やめろや」

「なんで、?」

「無茶すんな、頼む」


学生時代から続けている
“キャバクラ”

潮時になれば、やめる。



言い続けて、もう3年。
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